射撃とは
About Shooting Sport

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ライフル射撃・ピストル射撃とは

皆さんはライフル射撃ピストル射撃という名前を聞いて、どのようなイメージをされますか?「銃」「標的」「引金」「スナイパー」「サバゲー」…など、いろいろ連想されてきますね。もしかしたら、皆さんも子供の頃に、鉄砲ごっこをされた経験があるかもしれません。

ズバリ、ライフル射撃ピストル射撃とは、遠くに静止している標的を、ライフル銃・ピストル銃を使って狙い、銃の引金を引いて弾を撃ちこみ、得点を競う競技です。得点は1発10.9点満点で、1.0点~10.9点の0.1点刻みとなります。

現在日本では、公益社団法人日本ライフル射撃協会がこの競技を統括しています。もしかすると、飛んできた皿を撃ち抜く競技を連想された方もいらっしゃるかもしれませんが、それはクレー射撃という競技で、本射撃部で活動している競技と異なるものとなります。

実は、「ライフル射撃・ピストル射撃を説明せよ」と言われると、上記の説明で完結してしまうのがこの競技の特徴で、非常にシンプルなスポーツであることが分かります。日本では、男女問わず、小・中・高校生、大学生、社会人から中高年を含めて、2023年現在約7000人の人がライフル射撃を楽しんでいます。また、他のスポーツと比べると、集中力を必要とする静のスポーツと言えるでしょう。

それではこれから、種目や公式ルールについて詳しく見ていきましょう。

銃の種類

射撃の種目は、まず銃種によって分類されます。大きく分けるとライフル種目とピストル種目がありますが、ここでは当部が練習を行っている銃種をご紹介します。

ライフル種目

エアライフル (Air Rifle)

圧縮空気を使用して鉛弾を発射させる空気銃です。大学生射手の中では最も所持数の多い銃ですね。

  • 所持許可: 公安委員会の許可が必要
  • 重量: 約4~5kg
  • 使用弾: 鉛弾(直径4.5mm)
  • 使用標的: AR9号G標的(10点圏は0.5mm、1点圏は45.5mm)
  • 射撃距離: 10m

仕様は上のとおりとなります。イメージとしては、シャープペンシルの芯ぐらいの太さの点(10点)を10m先から狙うような感じでしょうか。

スモールボアライフル (Small Boar Rifle)

火薬を使用して弾を発射する銃です。このレベルの銃になると、大分本格的になってきますね。

  • 所持許可: 公安委員会の許可が必要
  • 重量: 約6~8kg
  • 使用弾: 22口径リムファイアロングライフル弾(直径5.6mm)
  • 使用標的: SB3号標的(10点圏は10.4mm、1点圏は154.4mm)
  • 射撃距離: 50m

ビームライフル (Beam Rifle)

本物の弾を使用せずに、可視光線を利用した銃です。銃刀法の厳しい日本で開発された銃で、誰でも所持許可なしでライフル射撃を楽しむことができます。当部でも、エアライフルの所持許可が認められるまではビームライフルで練習をし、許可が下りた時にスムーズにエアライフルに移行できるような体制を取っています。

  • 所持許可: 不要
  • 重量: 約5~6kg
  • 使用弾: 可視光線
  • 使用標的: ビームライフル標的装置(10点圏は1.0mm、1点圏は46.0mm)
  • 射撃距離: 10m

ピストル種目

エアピストル (Air Pistol)

エアライフル同様、圧縮空気を使用して鉛弾を発射します。所持するには、日本体育協会の推薦が必要となり、日本国内では500人しか所持することができません。当部からは、大学生で初のエアピストル所持者も現れました。

  • 所持許可: 日体協の推薦を経て公安委員会の許可が必要
  • 重量: 約2kg
  • 使用弾: 鉛弾(直径4.5mm)
  • 使用標的: AP4号標的(10点圏は11.5mm)
  • 射撃距離: 10m

ビームピストル (Beam Pistol)

ビームライフルのピストル版と言えば分かりやすいかと思います。本物の弾を使用せずに、エアピストルに似た射撃をすることができます。

  • 所持許可: 不要
  • 重量: 約2kg
  • 使用弾: 不可視光線
  • 使用標的: ビームピストル標的(10点圏は11.5mm)
  • 射撃距離: 10m

姿勢

ライフル種目には、3種類の姿勢が存在します。ピストル種目は、1種類(立射)のみです。

立射 (Standing)

自分が立った状態で銃を構える姿勢です。ライフル射撃を始める人が皆、最初に練習する姿勢でもあります。 ピストル種目は立射姿勢しかありません。

伏射 (Prone)

自分が伏せた状態で銃を構える姿勢です。

膝射 (Kneeling)

片膝を立て、もう一方の膝を地面につけた状態で銃を構える姿勢です。

種目一覧

銃種と姿勢により、様々な種目が存在します。下記はその一部です。どの種目も制限時間内に規定の弾数を撃たなければなりません。なお、いずれの種目も、本選と呼ばれる予選フェーズと、本選の上位者が出場できるファイナルと呼ばれるフェーズがあります。

  • AR60
  • 銃種: エアライフル
  • 姿勢: 立射
  • 本選の規定弾数: 60発
  • 本選の制限時間: 1時間15分
  • ファイナルの規定弾数: 最大24発
  • ファイナルの制限時間: 1発につき50秒換算
  • FR3x20、R3x20
  • 銃種: スモールボアライフル
  • 姿勢: 三姿勢
  • 本選の規定弾数: 1姿勢につき20発(全60発)
  • 本選の制限時間: 1時間45分
  • ファイナルの規定弾数: 最大45発
  • ファイナルの制限時間: 1発につき30~50秒換算
  • AP60
  • 銃種: エアピストル
  • 姿勢: 立射
  • 本選の規定弾数: 60発
  • 本選の制限時間: 1時間15分
  • ファイナルの規定弾数: 最大24発
  • ファイナルの制限時間: 1発につき50秒換算

三姿勢という姿勢の種目があるのに気づきましたか?この種目では、制限時間内に膝射→伏射→立射というように、すべての姿勢で規定弾数を撃たなければなりません。

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