特集
Special Content

現役部員に訊く【Vol.5】 岸本賢哉さん

新入生/高校生向け

当射撃部で現役で活躍中(取材当時)の部員にインタビューを行い、射撃を始めた頃のエピソードや、試合の思い出などを話していただきました。射撃部に入ろうかなと迷われている方は、ぜひ参考にしてください!

第5回は、我らが主将 岸本賢哉さんです。2年連続主将を務める岸本さんに、京産射撃部の濃い話を聞きました。(聞き手:田上諒、写真:田島理博)


~PROFILE~名前:岸本賢哉(きしもと けんや)
入部時期:2012年度(48期生)


田上)最初は、射撃を始めた頃の話を聞こうと思うんですけど。
岸本)はい。
田上)射撃を始めたのは、この京産の射撃部に入部してからですか?
岸本)そうですね。
田上)大学以前に、小学校~高校でスポーツや部活動はされていましたか?
岸本)えーっと、小さい時からスイミングスクールに通ったりしていて、中学校に入ってからソフトテニスをして、高校からまた水泳を始めました。
田上)大学に入って射撃部に入ったきっかけは何だったんですか?
岸本)きっかけというのは、うーん、あんまりなくて、京都産業大学に入学って決まってから、どんな部活があるんかなって調べて、射撃部があるんやと知りました。もともとは、水泳部に入りたかったです。でも水泳部が無かったから、とりあえず体育会で面白そうなところを、というのが第一の理由かな。
田上)では実際に射撃部に見学に行かれたと思うんですけど、その時の部の印象はどんなものでしたか?
岸本)印象は、強烈に残っているのは、同期の松田が先輩面して出迎えてきてくれたこと。
田上)なるほど(笑)
岸本)僕が恐る恐る、薄暗い射撃場に入っていくと、なぜか先輩と松田がいて、松田が「よっ!」て言ってきたこと(笑)で、やっぱ体育会やなっていう雰囲気は感じたけど、後から同期って聞いて、拍子抜けしたと。それが強烈に覚えてる事。



田上)では、射撃部に入り、エアライフルを所持してから、一番最初に出場した試合はいつになりますか?
岸本)いやぁ、忘れもしないね。1回生の秋関!銃を持って2週間で出場。当時の45期の先輩からいろいろ叩きこまれて、実弾の撃てる銃を扱うにあたって、まあまあビビってた感じはします。当時の試合の状況を言うと、そこそこ良かったんです。512点ぐらいでいいスタートだなという印象でした。
田上)そこから、試合を何回も経験してきて、一番思い出に残っている試合はありますか?
岸本)学生試合とは違う社会人試合が僕にとっては印象に残る大会だったんじゃないかなと思います。



田上)続いて、岸本さんは主将ということで、そもそも射撃部の主将というのはどういう立場なんでしょうか?
岸本)一般的な部活動でいうところの部の代表というか、現役生をまとめる長であることもさながら、やっぱり射撃部という(実弾の銃を扱う点などの)特殊性から、全般的な安全管理を責任を持ちます。あと、他部であればマネージャーが部活を運営している場合もあるけど、射撃部は現役の選手である部員に、いろいろな役職を割り振って運営を行っているので、その監督兼責任者という立場でもあります。いろいろ手広くやっているという点で、普通の部活とは違うトップなんじゃないかなという印象はあります。
田上)では、岸本さんは何故主将として選ばれたと思いますか?
岸本)・・・これ難しい質問ですね。
田上)(笑)
岸本)えーっと・・・、本当にこれは難しい問題で。主将ってどうやって選ばれるかというと、基本的に先輩がこの子がいいかなと決めて、指名する形になっています。だから、詳しい理由はその当時の先輩に聞いてみないと分からないし、僕もあまり聞ける立場では無いので、何故なったかを言う事はできません。しいて言うのであれば、僕はおそらく射撃部で初めて(26年度と27年度の)2期主将を務めることになるんですけど、当時の主将が、僕がふさわしいと認めてくださったからなんじゃないかなと。そうしか思えないです。



田上)では次に、部活動全般についての質問をしたいと思います。射撃部に入って良かった事はありますか?
岸本)もともと射撃部に入った理由として、さきほど言った理由に加えて、体育会として礼儀やマナー、上下関係などが学びたかったから入りたかったっていうのがあって、その点では射撃部でいろいろな活動をさせてもらえました。試合の際には自分たちで段取りを考えたり、宴の時には一回りも二回りも上の先輩と話をすることが出来たり。そういう風な伝統が守られて、かつ、受け継がれているのは射撃部の良い所かなと思います。
田上)部活メンバーとの間での、一番楽しかった思い出はありますか?
岸本)これもまた難しいねぇ。あえて言うのであれば、同期の松田っていうのがいて、彼はとてもアクティブな人間なので、そのアクティビティに一緒に連れて行ってもらえたのが楽しかった思い出かな。

田上)(笑)
岸本)一緒に海に行ったりとかして。彼とは射撃部腐れ縁みたいな感じで、彼と行動しているときが一番楽しいです(笑)真面目に話すと、僕はやりがいを感じる瞬間が一番楽しい時と思うんですよ。なので、試合で良い結果が出た時や、宴・合宿を終え達成感を感じた時が、楽しかったときかなと思います。裏をかえせば、やりがいがあるよってことです。

田上)では逆に辛かった思い出はありますか?
岸本)上下関係という立場が存在するので、いろいろ先輩から注意されたりする時はあります。なので、くじけそうになるときもあります。自分でもあんまり上下関係を意識していない時期があったので、いろいろ言われると辛くなったり嫌になったりするときはありました。しかし、僕のゼミの先生が「人生はずっと学びの場である」と仰ってて、そういう場面で学べることがあるから、自分のここを直さないといけないんだなというように、辛いことをポジティブに変えて、活動につなげている努力はしています。
田上)さすがです。
岸本)そうしないとやっていけないでしょ、基本的に。



田上)では次に、射撃部ならではのエピソードなどはありますか?
岸本)後ろに長い棒を担いでいる人を見ると、「おっ、射撃部かな」と思ってしまうんですよ。実際にいろいろな駅で、うちの部員じゃなくて他大学の射撃部員を見かけます。銃を担いでいる人自身は、別に射撃部ということをアピールしているつもりは無いでしょうけど、射撃をやっている人間からしてみれば、すぐ分かっちゃいます(笑)ちなみに社会人試合に行くと、ハードケースに入れている人が多いので、猟銃かなって思ってしまいます(笑)



田上)では、岸本さんはあと約1年、この射撃部で活動されると思いますが、個人の目標はありますか?
岸本)今年の目標としては、10mS60Mで素点570点を越えれるように頑張りたいと思います。あわよくば、ファイナル(決勝戦)に出たいです。松田と一緒にファイナルに出たい、そのためには練習しないといけない!
田上)では、主将として部活動全体での目標はありますか?
岸本)平成26年度は、一応全国大会に出場しましたが、散々な結果になりました。その結果をいかに27年度に活かせるかですね。まず、1回生も含め多くの人間が全国大会に出場出来るようになっていくことが大きな目標になると同時に、そこから入賞へ持って行けるような部活にすることが、目標です。


田上)では、ズバリ射撃の魅力とはなんでしょうか?
岸本)やってみなきゃ分からないです。射撃というスポーツを見てみると、選手はずっと立っていて、男子なら60発、女子なら40発の射撃を永遠と繰り返す、なんとつまらないことでしょう。しかし実際にやってみると、いろいろ考えながら撃ってるんだなと思うことができ、楽しくなってきます。だから、ズバリ自分でやってみて、どんな競技なのかを体験した方が、射撃の魅力がよく分かるんじゃないかと思います。決して適当な事を言っている訳ではありません(笑)
田上)他大学にも射撃部はある中で、京都産業大学の射撃部のアピールポイントは何でしょうか?
岸本)いろいろな面において自由っていうところかな。他の大学は、ガッツリ練習にうちこんでいるイメージがあります。その分京産は、ちょっと礼儀に厳しかったり、イベントなどで忙しくなったりするかもしれませんが、たくさん社会人試合に出たりとか、いろいろな射場で空いた時間を使って練習ができるので、自分でゆっくり計画を立てながら練習をすることができる環境なのかなと思います。
田上)では最後に、射撃に興味を持たれている方へメッセージをお願いします。

岸本)えーっとですね。「射撃」は、さきほども言った通り、やってみなきゃ分からないスポーツです。なので、是非とも興味を持たれた方は、いろいろ調べてみてください。そして、京都産業大学に入学が決まったのであれば、少しでも我が部に立ち寄っていただければと切に思います。
田上)では本日はありがとうございました。

Copyright © 1965-KYOTO SANGYO UNIVERSITY RIFLE SHOOTING CLUBAll Rights Reserved.