下記は京産大アスレチックの記事です。
ニックネーム/しゅうちゃん
出身校/高知県立追手門高校
身長・体重/173cm・62kg
好きなタレント/矢田亜希子
好きな歌手/小田和正
好きな言葉/明日があるさ
現在、主将を務めている須藤。昨年の関西大会では団体戦優勝の原動力となった。さらに、春のオープン戦で個人総合5位入賞を果たすなど、名実ともに部を引っ張っている。今回はそんな彼にスポットを当てる。
中学では卓球部、高校では弓道部に所属していた彼。大学に入学し、何か新しいことをやってみたいと射撃部に入部した。当初は撃つ瞬間の衝撃に慣れるのに時間がかかったという。さらに、体勢が定まらず、なかなか的の中心に当てることが難しかったそうだ。他のスポーツのように動きがなく、ひたすら的を狙う射撃を「地味で退屈に感じたこともあります」と須藤。しかし、練習を重ねるにつれ、点数が伸びていき、高得点を出せるようになった。そのことで射撃の楽しさがわかったと彼は話す。そして昨年には、創部初となる団体優勝を経験。試合では、高得点をマークしさえすれば勝てることを改めて実感し、自信を深めるきっかけにもなった。
現在は主将を務め、部全体をまとめている彼。以前は自分の技術を磨き、結果を出すことばかり考えていた。主将に就いてからは部全体を見渡すようになった。仕事も練習も後輩達の自主性を尊重する一方で「後輩のミスは主将である自分の責任」と、主将としての強い自覚が窺える。さらに、結果を出さないと先輩として見てもらえず、後輩はついてこないと語る。その選手として、主将として厳しい姿勢が試合での好成績に繋がっているのだ。そんな彼は、プライベートではカラオケに行き、十八番であるガッチャマンを熱唱。それがストレス解消法だという。また、一度興味を抱いたらのめり込む性格のため、友人の影響でバイクに詳しくなり、今では自分で改造する程だ。
4回生の須藤は現在就職活動中。そのため、なかなか練習の時間が取れない。だが「忙しいけれど、引退するまで悔いのないようにやり遂げたい」と怯むことはない。そこには、同じ状況下でも練習に時間を費やし大会で好成績を残した先輩たちの存在がある。彼にとって最も尊敬し、超えたい壁だ。忙しい中でも頑張ることができるのは、このように身近に目標とする人がいるからなのだ。
常に真剣な姿勢で射撃に取り組んでいる須藤だが、卒業後も続けるかどうかはわからないという。「その時にしかできない事をできる時に経験し、世界を広げていきたい」彼の瞬間を大切に悔いなく生きようとする姿。それは、的を外しても気持ちを切り替え、次の一発に全神経を注ぐ射撃というスポーツと重なって見える。その時の自分に正直に生きる須藤秀一。残された選手生活の「一瞬」を全力で駆け抜けている。完全燃焼するために。