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かんさいスポーツカフェ スタジアム探検 大阪・能勢ライフル射撃場

下記は朝日新聞(夕刊)2009年10月15日付の記事を引用したものです。



射撃場がありそうなところといえば、やはり周りに人のいない山林だろう。関西最大のライフル射撃場は、大阪府の北端・能勢町の山の中。97年なみはや国体のために造られた能勢町国体記念スポーツセンターだ。

大阪・梅田から電車を乗り継いで約1時間。能勢電鉄の妙見口駅を降り、ハイカーたちを尻目に車でさらに約20分。小高い山の中腹にある建物に近づくと、「パンッ、パンッ」と乾いた銃声が聞こえてきた。内部はゴルフ練習場のように射座が並び、銃を構えた選手がずらり。50メートル先にある的を、小口径のライフルで狙っていた。

1階に50メートル用の射座が32、2階は屋内で10メートル先の的を狙うエアライフル用の射座が33ある。関西で最も射座の数が多く、今秋の全日本学生選手権や全日本選手権の会場。国内の主要大会が頻繁に開かれ、射撃選手には「聖地」のような施設だ。

撃つところを見ていたら、むずむずしてきた。試しに撃たせてもらえないかと思ったが、銃の所持許可を持たない以上、無理だ。「思い切って競技を始めたらどうですか。誰でも楽しめて息の長いスポーツですよ」と大阪府ライフル射撃協会の井浦澄夫副理事長(59)。府協会の会員は中学生から85歳までの約300人。体格や運動能力に関係なくできるのが魅力だ。

競技を始めるには講習会や試験を受けて許可を取る必要がある。ただ、興味を持った人には毎月1回開かれる1日体験がおすすめ。規則や基本を学び、実弾を使わないビームライフルを撃つこともできる。井浦さんは「ぜひどうぞ。ど真ん中を撃ったときの快感がたまらないですよ」。すご腕スナイパーが活躍する漫画「ゴルゴ13」に親しんだ記者としては、なんとも魅力的なスポーツだ。

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